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職業としてのエンジニアをやめた理由

そして今後やりたいこと
Jan 18
2024

2021年からソフトウェアエンジニアとして働いていましたが、2023年いっぱいでやめました。

翌年からは全く違う仕事をしています。

自分のための反省として、経緯や理由、そしてこれからどうしていくかをまとめてみたいと思います。

テクノロジーに対する温度感がやや低い

今でもPublickeyとZennは毎日巡回しています。

あるいはこのサイトをNext.jsからAstroへリプレイスしたりなど、コードに触れる機会もそれなりに設けています。

技術に対する興味としては、独学でWeb系のソフトウェアエンジニアになったくらいですから、平均よりは強く持っているはずです。
ただエンジニアの中だけで比較した場合はおそらく中くらい、あるいは低い部類に入るようにも思います。

というのも技術以外にも興味があるものがありすぎて、開発に専門性を特化していきたいというモチベーションが湧かないのです。

自分以上にテクノロジーを楽しみ、ソフトウェア開発の世界で生き抜いている人と同じ土俵で仕事ができるようには思えませんでした。

働きたい職場のイメージが持てない

私はエンジニアとしては手が低く、なおかつ興味も薄い方です。
なので例えば技術力と人材を競争力とする受託開発の世界は肌に合わないような気がします。

自社サービスはどうかというと、これもまた関わってみたいWebサービスのイメージができません。

好きなものや興味のあるサービスのジャンルはあるけれど、事業ドメインとしてそういうものを扱うサービスをやっている会社は見当たらない。

もちろん好きなWebサービスはいろいろありますが、どれもすでにグロースしているメジャーなサービス。
自分が携わるにはレベルが高すぎて、いつか採用されたとしてもその後が大変そうです。

リモートワークをしたくない

Webをはじめ、ソフトウェア開発の仕事は東京などの都心に集中しています。

私自身は新潟市に住んでいます。

今の時代、こうした物理的な距離は本来なら問題ではありません。事実、2023年にお世話になったのは全て東京のスタートアップで、地元からフルリモートで参画していました。

しかしやってみて思ったのは、リモートワークは自分には合わなさそうということです。

私はただでさえ手が低いエンジニアですし、おまけに入ってすぐは新人になるわけです。非同期コミュニケーションで個人あたりのリソースを最適化しようとするリモートワークは、自走しづらい時期の人間には絶望的に相性が悪いのだということを知りました。

今の仕事では、半年以上オフィスへ出社し続けてから何度かリモートワークをしてみました。これくらいの期間を経た後の状態であれば、なんとかやれなくもなさそうという印象を受けました。

今後どうしていくのか

これを書いている2024年で、私は27歳です。

結局のところ開発は楽しいという気持ちはあり、またそういう仕事に戻りたいと思う気持ちは少しずつ出てきています。

ざっくり数年以内をめどに再就職ができたらと思いますが、だんだん20代の終わりが近づいてくる中で、再びエンジニアになれるチャンスは少しずつ失われていくようにも思います。あるいは今でさえもうほとんど残されていないのかもしれません。

今は定職に就いていますから、業務委託で現場に入っていた当時に比べ、転職先をじっくり探す余裕があります。

じつは現職に対してはさほど不満がなく、むしろ今までで一番楽しく働けていると思ってさえいます。いい人ばかり、出社して円滑に意思の疎通を取ることができ、自分の得意なことを活かしてかなり貢献できている自負もあります。

しかし一人暮らしをするようになったこともあって、「給与の低さ」が唯一にして最大の不満となっています。
勤続年数に応じて少しずつ上がるのかもしれないけど、いまは「手取り15万円が目標」というレベルです。仮に15万円が16万円になったとしても、手取り10万円台の生活を何年も過ごすであろうことは想像に難くありません。

考え得る方針は二つ。キャッチアップを進めてソフトウェアエンジニアとして復帰する。
あるいは開発能力はもちろん、他にも色々な手段を講じて問題解決に取り組む仕事を探すことです。

開発能力そのものを換金する生き方よりは、何かもっと抽象的な問題解決や価値提供をする手段の一つとして開発もする…という働き方ができないか。

そういうことを漠然とだけ考えているのが現状です。